iPhoneバッテリー残量100%が長い理由をLirumデバイス情報で調べる
新しいiPhoneを使用しているとバッテリー残量100%が長続きする気がする。99%->98%よりも100%->99%がやたら長い。Lirumデバイス情報というアプリでバッテリーの状態を調べると、この謎が解明できた。
結論から先に書くと、
- iPhoneのバッテリー実残量は103%や104%の状態がありうる
- 満充電で充電を続けると、充電されない状態に移行する
今回テストしたデバイスは下記の2機種だ。
バッテリーの詳細情報を得るためのアプリはこちら。
アプリを起動して画面左上のボタンを押すとメニューが現れる。 UIの翻訳がひどいので、日本語の時は[Settings]で[English]を選択する方が良い。
バッテリーの状態はメニューから [Tools] -> [Battery] -> [Check Battery Internal Reports]
と進む。
上から順に説明すると
Battery Health 104%: 充電可能容量/端末仕様容量
Battery Wear Level: 上と同じだが、カギカッコ内は100%が上限
Battery is Charging: 充電中はYesとなる。スクリーンショットはケーブルを刺した状態だがNoとなっている。詳細は後述。
Precise Charge: 充電済容量/充電可能容量
注意すべきは、画面右上のバッテリー残量が100%を示していることだ。普段目にするiPhoneのバッテリー残量はどうやらPrecise Chargeの値のようだ。この値の分母はバッテリーの状態で変化する。
Battery Wear Levelの分母は端末の仕様で決まっているバッテリー容量なので固定値、一方、実バッテリー容量は端末仕様より少し多いため100%が長く続くと感じる。ちなみに、手持ちのiPhone XではBattery Healthが103%で、3年以上使ったiPad mini 2は80%だった。
また、最下部のPrecise Chargeが100%となった状態で約1時間程度充電を続けるとBattery is ChargingがYesからNoに変化する。ケーブルが刺さっているのに、バッテリーに給電されていないことになる。どうやらこの状態になると充電が止まった状態でライトニングケーブルからの電源を直接使用してiPhoneが動いているようだ。
最後に注意書き。Lirumデバイス情報はリフレッシュを頻繁にしない場合がある。その場合は画面を遷移させるか、アプリを完全終了(タスク終了)してからアプリを再起動するとバッテリーの最新状態が確認できる。